ファインパテ(現場透水量試験止水パテ)の販売を開始しました

2005年09月05日お知らせ

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本製品は、現場透水量試験に用いる止水用パテです。

これまで現場透水量試験では、試験後にパテが路面の凹凸に詰まってしまうなど、アスファルト舗装面を汚すことがありました。

本製品は、ブチル系材料を用いアスファルト舗装との付着性を低下させ、さらに、パテの色をアスファルトと類似色の黒色(または濃灰色)とすることで、付着量を少なくすると共に、現場透水量試験の試験跡を目立たなくしました。

アスファルト舗装の見栄えを損なうことなく、試験が実施できます。

特長と性状

アスファルトへの付着性の改良によりパテが舗装表面に残りにくい

現場透水量試験の止水材には、主に白パテが使用されています。しかし、白パテが舗装表面の空隙に入り込むことから、現場透水試験器を取除く際に舗装より剥がれず、くっきりと試験跡が残ることが多くありました。

ファインパテは、アスファルトへの付着性を抑制させ、現場透水量試験後にアスファルト舗装面への付着残量を大幅に低下させています。これまでの止水材(油粘土・白パテ)と比較して路面の付着量は約1/5以下に低減しています。

ファインパテ
付着量0.2g
油粘度
付着量1.2g
白パテ
付着量1.5g
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写真-1 各種止水材による透水試験後の舗装表面
※付着量=(試験前パテ質量:250g―試験後パテ質量)

アスファルトと類似色で試験跡が目立たない

現場透水量試験を実施する時の路面温度や表面の凹凸等により、止水材の一部が舗装表面に付着することがあります。これまでの白パテの場合、付着した白パテは目立つため、その都度丁寧な掃除を必要とし、それでも細部に入った白パテが取り除けないため試験跡が残ることがありました。

ファインパテは舗装表面に付着して、細部に残った場合でもアスファルト舗装と類似色なため、ファインパテが目立ちません。また、付着性も抑制しているため、現場透水量試験後、舗装面に残ったファインパテの掃除時間を大幅に短縮できます。

これまでの止水パテ ファインパテ
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パテがくっきりし、せっかくの舗装に試験跡が残った。掃除の時間がもったいない。 パテ跡が目立たない。試験の跡が残らず、掃除もほとんど不要。
写真-2 透水試験後の試験跡の比較

棒状加工の手間が省け作業時間を大幅に短縮できる

ファインパテは、棒状に加工されています。
現場透水量試験に用いる際、パテ整形の手間を省くことができるように直径約1cmに整形されています。
このため、現場透水量試験の時間を短縮し作業性を向上させることができます。また、一本の質量を250gとしたことで、作業前の小分け作業も必要なくなりました。

温度による硬さ変化を抑え,作業性が向上する

ファインパテは、シリコン系添加剤が混入されているため、低温時においても、これまでの白パテに比べ柔らかい状況で使用できます。そのため、低温時の取り扱いやすさが向上しています。

取り扱い方法

ファインパテは現場透水量試験専用に開発したパテです。そのため、ファインパテの使用方法については、これまで現場透水量試験に用いてきた白パテ(もしくは油粘土)と同様です。

詳細については舗装試験法便覧(別冊)の現場透水量試験方法、又は、日本道路公団規格 JHS 233 現場透水試験方法に準じます。

ご注文はお近くの当社事業所にご用命ください。